「リナ=インバース22歳」5話
私達はセイルーンの夜景を背にしながら、翔封界(レイ・ウイング)でサイラ−グにむけて全速力で飛んでいた。本当なら山にでものぼって盗賊退治でもしたいものだけど・・・ガウリィいるし、なにせそんなことしていたら、明日までに間に合わない。
私達の間には風の音が響く。
「なぁリナ・・・・・」
「ごめん。ちょっといま集中力いるから話しかけないで」
この翔封界(レイ・ウイング)は御存じの方もいると思うがかなり集中力がいる術でそれに加えて今私は本気でスピード高めてそして、ガウリィもかかえてる。一歩間違えば術が途切れてしまうのだ。この集中は辛い・・・。
私達は風のようにそして流れ星のように夜の星空のもとを駆け抜けていく。
何分・・・・いえ何時間たったのだろう。もう辛い。あたしもにぶったな......。そんなときガウリィが声をかけてくる。
「リナ。無理するな」
あたしが疲れたのもお見通しか。もう互いのことわかりきってるなぁ。たしもガウリィにこう言われるの、勘付いていたのだから。
「うん。ありがと。休みも」
あたしたちは近くの道の木の下で野宿することにした。あたしは魔法で火を起こしその間ガウリィは軽い寝床を作った。なんかなつかしい。
「ガウリィ。こうやって野宿するのひさしぶりだね。」
「そうだな。昔はよく一緒にこうやって寝たもんだよなー。」
「これが一番おちつくね。こうやって自由きままに旅するの。」
「そうだな。」
ヒュ〜〜〜ヒュ〜〜〜〜
今はそんな寒い季節ではないのになぜか寒い北風が、吹き付けてくる。やはりサイラ−グに原因があるのだろうか。
あたしが難しい顔をしているとガウリィは、あたしにさっき外したあたしのマントをかけてくれた。あたしはガウリィの肩に顔を寄せる。
「ありがと」
薪は寒い風にに負けずと小さく燃え続ける。この時あたしにはこれからのあたし達の運命を暗示しているような気がした。